- ISBN:
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978-4-499-20110-0
マンモス
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彼らは巨大だった。厚い体毛,長さ4.9mにも達するカーブした牙、平均的な女性の身長にも匹敵する巨大な大腿骨・・立ち上がった彼らの背丈は一軒の家ほどもあり、体重は人間130人分に相当した。 彼らは20万年以上にわたって地球上の生き物の主役を演じつづけ、今から約4000年前,エジプト人がビラミッドを造りはじめたころまでに謎の死をとげた。 近年の発見は,氷河時代のこの巨獣についての多くの新事実を明らかにした。したがって,マンモスについては.それらをつなぎ合わせることにょって,これまで以上に完全な物語を書くことができるようになった.シベリアでは,皮膚や血球,さらには胃の内容物までそろったマンモスの凍った死骸が見つかった。米国のサウスダコタ州やカリフォルニア州南部,英国やフランスでの発見は,マンモスの地理的分布や体つき,その生活や初期の人類との交渉などについて,多くの貴重な知見をもたらした。 マンモスの物語には,考古学的・地質学的発掘とともに,生物学者や人類学者や美術史家らによる研究がふくまれる。その成果はすべて,この1冊の本の中に,はじめて盛りこまれることになった。ここには何十点ものマンモスの化石や標本,洞窟壁画,マンモスの象牙で作られた先史時代の彫刻などの写真が集められている。 また,15点にのぽるイラストは,マンモスの暮らしと,初期人類と彼らとのかかわりを目に見える形にしてくれ ている。 マンモスがよみがえるとともに,彼らが暮らした環境はもちろん,他の絶滅した哺乳類や,3万年以上も前にマンモスの姿を絵や彫刻に残した先史人類も生き生きとよみがえってくる。本書は,地球上に生きた最も驚くべき生物種についての最新の研究であるとともに.それを可能なかぎりヴィジエアルな形で示したものである。
- 著者名:
- エイドリアン・リスター/ポール・バーン
- 訳編者:
- 大出健
- 初版年:
- 1995年
- 在庫:
- あり